2007年07月15日

褒めることはムズカシイ、哀しい人間 〜6月の読書記録〜

6月もバタバタしていて、あまり本を読んでいません。

なんか、ずっと調子が悪かったんだよね。
寝込むほど悪くはないんだけど、毎日咳がでてちょっと苦しい、みたいな。
先日、会社の健康診断では、
「毎年毎年健康だけど、今はちょっと扁桃腺が腫れているね」
と言われたので、やっぱり慣れない環境に体がちょっと疲れているのかも知れません。
電車で帰るときに、寝過ごすこともしばしば・・・(; ̄ー ̄A


<6月の読書記録>

ローマ人の物語<21>危機と克服(上)〜<23>危機と克服(下)





長い寄り道の後に、ローマ人の物語に帰ってきました。
と言っても、単行本2冊分しか読めなかったけど。

神君アウグストゥスの血を引く最後の皇帝、ネロの死後の混乱から、
ヴェスパシアヌス帝の登場、再び平穏を取り戻すローマ帝国の話が「危機と克服」

私が昔世界史の授業を習ったときの記憶によると、
ローマが帝政に移行→すぐに五賢帝時代、というイメージがあったけど。
この時代の話は、広く浅い歴史書では飛ばされてしまうことが多いのかな。

読んでいると、まあ、出てくる出てくる、カエサルの名前が。
塩野さんって、ホントにカエサルのことが好きなんだなあ。
カエサルが後生に与えた影響力が強すぎる、っていうのももちろんなんですが。
カエサルは死んでも、カエサルが示したローマの将来像は消えることがなかった、
「カエサル死すともローマは死なず」
ってとこでしょうか。

フラウィウス朝最後の皇帝で暗殺されてしまったドミティアヌス。
この本を読んでいるだけは、何で暗殺までされてしまったのか、
いまいちピンと来なかったけど、
世間一般の評価では、暴君で殺されてもしょうがない、ってかんじみたいね。
内省的で内にこもるタイプの人間は、権力を持つと狂いやすいのでしょうか。


ローマ人の物語<24>賢帝の世紀(上)〜<26>危機と克服(下)



五賢帝の時代。
といっても、取り上げられているのはトライアヌスからアントニウス・ピウスまで。
五賢帝の最初の皇帝、ネルヴァは治世が2年ぐらいしかないので前の「危機と克服」の方に入っているし、
マルクス・アウレリウス・アントニヌスは次の次の巻に入るらしい。
そういえば、世界史の授業でもマルクス・アウレリウス・アントニヌスの治世になるとローマ帝国も傾いてきたと習った気がします。

読んだ感想。
「悪い人について書くのは簡単だけど、良い人について書くのは難しいな」ということ。

前に読んだ「悪名高き皇帝達」のテーマは、
「なぜ彼らは『悪』と断罪されたのか。ほんとうにそうだったのか。」で、
それぞれの皇帝について、一般的に悪と断罪されている理由、
そして、その後の研究の進展により発見された彼らの功績が明快に書かれていて、
テーマに合致した内容だったと思うのですよ。
読んでいる間、ずっとテーマを意識することができた。

が、一方「賢帝の世紀」のテーマは「賢帝とはいったい何であったのか?」なんだけど、
読み終わった後、最初の「読者に」を改めて読んで、それでテーマを思い出す感じ。
明確に「これが賢帝だ」っていうのがわかりにくかった、気がする。
賢帝と評価されている人たちを賢帝として書くわけだから、
意外性もないし、難しいところですね。

ってか、温厚な性格ででスキャンダルもなくて治世の間中戦争も起きなかったピウスの章なんてめちゃくちゃ短いし。
しかも、その短い章の結構な部分を、いろんな著書の引用で占めているし。
あのピウスの章が端的に、「良い人について書くのは難しい」ことを示している気がしました。


人のうわさ話も、いい人を褒める話より嫌な人の悪口の方が盛り上がったりするしね。
それと似たようなものなのでしょうか。

良い人のことを上手く説明できないって、なんか人間って哀しいなあ。
言霊、という信仰がありますが、
私は言葉にはやっぱり特別な力があると思うのですよ。
思っていることを言葉にする、それだけで、
思いが明確になって、自分自身を動かす大きな力になると思うのです。
だから、イイことやキレイなものを、できる限り言葉にしたいと思う。


ビジネス書 3冊ほど

これを読んでいると寝過ごすことが多いので、超キケン。



<6月のお花>

撮影したのは御蔵島だけど、通勤路でもたくさん見かける、綺麗なお花。
涼しげで、華やかです。

6月のお花


<6月の猫さん>

6月はあまり雨が降らずに、曇り空で暑い日が続きましたね。

日本風の家屋の前で、ちょっとぐったりめの猫さん。

じゃぱにーず猫さん
posted by ひんべえ at 01:04| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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